9/6.7
全日本ロードレース
第5戦鈴鹿

山崎郡選手レポート


練習走行

今回は事前テストを行うことが出来ず、金曜日のART走行で約1年振りに鈴鹿サーキットを走行しました。

金曜日は朝から雨が降り、1本目はウエットパッチが残る状態での走行でした。事前テストを行っていなかったので少しでも多く走行したかったのですが、転倒のリスクの高い状況で走る必要はないと考え、エンジンの慣らしをして1本目の走行を終えました。

2本目はほぼドライコンディションで走行することが出来ました。とにかくなるべく多く周回することを心掛けて走行しました。サスペンションのセッティングは上手く合わせること出来たのですが、非常に湿度が高い状況で、なかなかエンジンセットを煮詰めることが出来ずに少し苦しみました。

走行終了後、チーム監督、メカニックと相談し、明日の予選に向けてエンジンセットを変更することとなりました。

予選

天気には恵まれましたが、昨日のART走行時のように湿度が高い状況での予選となりました。序盤から思うようにタイヤのグリップを得られず、これではタイムを出せないと思い、PITに入り、サスセットを変更しました。

変更してから、少しは良くなったものの、イメージ通りに攻めることが出来ずにいました。もう1度PITに入り、チーム監督に状況を伝え、またサスセッティングを変更し、タイヤもコンパウンドを変更して、タイムアタックに入りました。

上手くクリアラップを取ることが出来、どんどんタイムを上げていく事が出来ましたが、想定していたタイムは出せずにいました。

序盤から抱えていた、タイヤのグリップの問題もあまり解決することが出来ず、残り1分となりラストアタックに入りました。
最低でも2分13秒台は狙わなければならないと思い、集中して1周にかけたのですが、少しミスをしてしまい、結果13秒台には届きませんでした。結果、3番手と自己最高グリッドを獲得することが出来ましたが、納得のいかない予選となってしまいました。

予選終了後、もう1度打ち合わせを行い、マシンセッティングを変更して朝のウォームアップを走行することになりました。

ウォームアップ

朝から非常に気温、路面温度共に高い状況でした。
昨日の予選とは少しマシンセットを変更して走行したのですが、いい方向に向かうことが出来、決勝に向けていい状態を作ることができました。

決勝

JSBクラスのスタートディレイにより、予定時刻より10分程遅れてレースがスタートしました。今回のレースも昨年同様、12周という少ない周回数だったので、必ずスタートを決めようと思っていました。

今シーズンのレースは上手くスタートを切れておらず、今回もスタートが非常に大きな不安要素でした。決勝はスタートを決めることが出来れば、絶対にトップ争い出来ると思っていたので、しっかり集中してスタートを待ちました。

スタートは今年のレースで1番いいスタートを切ることが出来、予選ポジションの3番手で1コーナーに進入しました。絶対トップ2台についていってやると思い、S字コーナーに進入しました。1つ目から2つ目とリズムよく走っていたのですが、少しアクセルを早めに開けてしまい、立ち上がりでハイサイド転倒を喫してしまいました。

転倒した瞬間、「やってしまった。後続車を巻き込んでしまった」と思いましたが、後続の全車に上手くかわしてもらえ、マシンにはあまり損傷がありませんでした。再スタートを切ることが出来たので、最後まで走りきろうと思い、少し怪我を負っていましたが走行しました。しかし、やはりマシンに不具合があり、あまりペースを上げることが出来ませんでしたが、最後まで走りきり、16位でゴールとなりました。

今回、予選3番手と優勝を狙える位置にいただけに、かなり悔やまれます。焦りはなかったのですが、少し気負いすぎていたように思います。

結果的には今までのレースの中で、一番、多くの方々に迷惑をかけてしまいました。
1周目の転倒で、重大な事故が起きなかったのも、後続車の素早い判断、冷静な行動のお陰だと思っています。今回のことをしっかり反省し、今後、このようなミスを起こさないように十分に気をつけたいと思います。

今シーズンも残り1戦となりましたが、今までに得た経験をしっかりと生かし、自分自身悔いのないレースにし、そして最良の結果が得られるよう、精一杯頑張りたいと思います。

今回、ご支援、ご指導して下さったチームオーナー、チーム監督、チームスタッフ、ヤマハ関係者並びにスポンサーの方々、そして応援してくださった皆様、本当に有り難うございました。今度ともご支援、ご指導の程宜しくお願い致します。


Topへ
1.BACK
HOME
RC甲子園
0798-34-3523